Dos City | Dos Monos
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2018年5月に日本人として初めてDeeath GripsやJPEGMAFIAなどをリリースするLAのレーベル"Deathbomb Arc"と契約したことでここ日本でも近年急速に注目度を高めている3人組HIP HOPユニット「Dos Monos」。MC兼トラックメイカーである「荘子it」は向井太一やDATS、yahyel等にも楽曲を提供するなど新進気鋭のプロデューサーとしても活躍しており、2018年にはフランスで開催されたフェス"La Magnifique Society"でのライブも大きな注目を集めた。早くから音楽の世界だけにとらわれずアートやファッション業界からも高い支持を得ている彼らだが、ネット上に配信されたごく僅かな楽曲といくつかのインタビュー記事のみでしかその存在を知ることは出来ず、その正体はまだまだ謎に包まれていた。水曜日のカンパネラ、東京スカパラダイスオーケストラなどのMVを手がける渡邉直が映像を担当し、映像として先行公開された「in 20XX」では、ジャズ界の巨匠セロニアス・モンクの「Brilliant Corners」をサンプリング。ありとあらゆる現代の"バグ"と"サイバーパンク"を掛け合わせたかのような強烈な音と映像のコラボレーションで体験者の五感をジャックした。更に2018年9月には「パビリオン山椒魚」などの作品で知られる映画監督の冨永昌敬と彼らのコラボ短編映画がスペースシャワーTVのBEAMSによる提供番組「PLAN B」にて公開されるなど、その勢いはとどまるところを知らない。そんな彼らの待望の1stアルバムとなる本作、かねてから定評のあるフリージャズやプログレの要素に加えレトロゲーム音楽なども感じさせる"捻じれ"や"ズレ"を強調したビートは、更に現代的にアップデート。怪しく鳴り響くサックスの音色から図太いブーンバップなビートが立ち昇る「スキゾインディアン」や、フルートが鳴るチルなビートに言葉を詰め込む「アガルタ」、フリージャズの繊細さをビートでねじ伏せるかの如く突き進み本作の要ともいえる先行シングル「Clean Ya Nerves」などの楽曲を中心に、アルバムの世界観を補強するスキットを含んだ刺激的で先鋭的な全13曲を収録。アルバムのミックスは予てから彼らの才能を支持する鬼才The Anticipation Illicit Tsuboiが担当。更にDeathbomb Arcからは同時期にカセット・テープでのリリースも決まっており、その活動は既に日本だけにとどまらずワールドワイドな様相を呈している。Flying LotusをはじめとしたBrainfeeder周辺のアーティストや、Quasimoto等の感覚に呼応するも、そのどれとも少し"ズレ"た独創的で形容しようのない異形のクラシックがここに完成した。 https://www.youtube.com/watch?v=WFBJ65ArPmE
かっこよすぎ!!yuta25.icon